Diary
2019.6.10
作家の田辺聖子さんがお亡くなりになられたことをニュースで知り、センチメンタルになる。
ことに、言い寄る、の三部作は私の人生にとって大きな影響をもたらしてくれた、偉大な作品だった。
男と女について、恋について、女として生きることについて、田辺先生の作品からはたくさん学ばせていただいた。
時代、環境こそ違えども、感じることは皆だいたい同じなのだと頷いてしまうことばかりで、
読むだけでなぜか心強くなれた。
あと田辺先生の描く、美味しいお酒や食事を前に繰り広げられる男女の空気感が好きだった。
恋焦がれあった男女の間に唯一最後に残る友情の美しさ。
とりとめのない会話の中から感じられる、色気や優しさ。
男と女っていいなあ。
女友達っていいなあ。
人間ていいなあ。
そんなことを思いながら、先日札幌でいただいた美味しいスープの写真を眺める。
ハマグリとグリンピースの澄んだスープ。
見た目も味も、驚くほど澄み切っていた。
また、田辺先生の作品をじっくり読み返そう。
ご冥福をお祈りします。
2019.6.9
もしも売れずに残っていたら、自分が使おう。
と決めていたものほど素早く旅立っていくもの。
2019.6.6
六月六日に雨ざあざあ降ってきて。
犬の毛の湿度も高くなってきて。
なまぬるさと、けだるさと。
つまり、梅雨に入るのでしょう。